「何か」についての感想メモ

個人的な読書感想メモ。なにかの足しに。

瞬殺怪談

No.4

タイトル「延命」 メディア:電子書籍『瞬殺怪談』(竹書房)2016.8.1 作品の初出:『実話怪談覚書 冥妖鬼』 著者:我妻俊樹○感想 怪談とは不思議を扱う物語である。この話の不思議さはどこにあるのか。何かよくわからない祈祷は、それ自体として不思議では…

No.3

タイトル「慣れる」 メディア:電子書籍『瞬殺怪談』(竹書房)2016.8.1 作品の初出:『懺・百物語』 著者:伊計翼○感想 自宅で起きる怪異は厄介の一言。何が不思議かと言えばやはり自宅の中にいつの間にか老人がいるというのは常識から離れた事態であり、そ…

No.2

タイトル「だるま」 メディア:電子書籍『瞬殺怪談』(竹書房)2016.8.1 作品の初出:『「超」怖い話T』 著者:松村進吉 ○感想 これも主語が全編にわたって省略されており、読むことがすなわち疑似体験となるような語りである。 夜、帰り道で「何か」に遭遇…

No.1

タイトル「駆け込み」メディア:電子書籍『瞬殺怪談』(竹書房)2016.8.1作品の初出:『「超」怖い話E』著者:平山夢明○感想実話怪談は体験者の見聞きした情報で構成されるため、基本的に体験者の一人称視点である。そしてそれを著者が語るという形式で、大…